614ホットランナーシステムの特徴

ランナー材料の節減、サイクル短縮、色替性能、圧力伝達の向上、金型温度上昇の低減化。
コールドランナーをパイプ状に切り出し、誘導コイルを巻き付けたシンプルな外部加熱方式の
ランナーレスモールディングシステムです。樹脂の流路には流動を妨げるものは一切有りません。
樹脂の流動抵抗が少なく、圧力伝達に優れ、滞留箇所もありません。マニホールド、ノズルを樹脂の
溶融温度に設定すれば理想的な樹脂流動が得られます。問題はゲートの切断ですが、当システムは
電磁誘導加熱方式を採用することにより、このゲート切断を容易にしました。ゲート直前まで樹脂の
溶融温度を保ち、その先は急激に温度が降下し、ゲートが確実にシールされるように設計されています。
ゲートの開口は強力な電磁誘導パワーによって素早く確実に開口されます。確実なゲートシール、
確実なゲート開口を毎サイクル繰り返すことにより、確実な生産が繰り返されます。
従って、
614 HOT RUNNER SYSTEM を採用することにより、以下のことが保証されます。
その他の特徴も併記します。

1.確実なゲート開口、ゲートシール、ハナタレ、糸引きはありません。
   5秒、6秒のハイサイクルでは特別な設計が必要です。

2.樹脂の変色、劣化がありません。
   次項目の色替え性能と流動抵抗が非常に少ない事と関係しています。色替え性能が良いことは
   樹脂の滞留が極めて少ないことを意味します。滞留が少ないことは樹脂の変色、熱劣化が少ない
   ことを意味します。はじめに黒い樹脂を流し、成形機を色替えして次に白い樹脂を流します。その後、
   ホットランナーを分解してみれば歴然となります。

   ノズル部分を分解すると、内部加熱方式のホットランナーの場合は黒い樹脂層の内側に薄肉の
   白い樹脂層があることが分かります。色替えが非常に困難であることが分かります。また、薄肉の
   白色部分は樹脂の実際の流動層です。その肉厚が流動抵抗の大きさに関係しています。
   かなりの流動抵抗があることが分かります。

   外部加熱方式の場合はコールドランナーと同じ形状のスプルーが引き抜けます。ほとんど白色に
   変わっているのが分かると思います。(但し、表面はノズルの内表面のスキン層が黒く転写されて
   います。)色替えが簡単であり、変色、熱劣化が起こらないことが理解できます。また、断面層を
   見れば流動抵抗がいかに少ないか理解できます。

   色替えをする時に1番最後まで樹脂が残る部分はゲート直前のゲートカット部分です。テーパーも
   大きく、温度が低いこともあり、なかなか厄介な部分ですが、強力な誘導加熱によりこの部分の
   温度も上げることが出来ます。こうして色替え、樹脂替えが容易に達成できます。

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